2017年3月4日土曜日

城跡踏破記録(2017新春)其の3:佐和山城

前々回の更新(犬山城)と前回の更新(彦根城)に引き続き、新春の城跡踏破記録の其の3です。

【佐和山城】
最後の目的地は、同じ彦根市にある佐和山城です。この城は、石田三成ゆかりの城で、彦根城の材料として使われてしまって、当時の建物は全てなくなっています。現在は、ふもとの神社と寺が管理する場所で、冬場に来る人は、そう多くない場所のようです。

地図を頼りに向かった私も、少々迷いながら、何とかふもとの寺(龍潭寺)にたどり着きました。登山口(ハイキングコース)らしきところから、三成公の銅像を拝みつつ登山開始。途中までは雪をよけてくれていたので普通に歩いて行けましたが、墓地が終わったあたりから雪が深くなり、歩くのが困難になってきました。そこで、準備しておいた靴につける滑り止めを装着。スパイクに頼りながら道らしきところを進んで行きました。途中、道を見失ってこれまでかと思ったところもありましたが、歩き続けて城跡らしきところまでたどり着きました。

切通しから塩硝櫓跡を通って西の丸跡と雪道を登っていきました。ここまで来れば本丸まではあと少し。誰にも人に会わないまま、目指す山頂本丸跡にたどり着きました。雪深く、人が入った形跡もない状態でしたが、滑り止めをつけた靴で歩ける範囲を散策しました。彦根城もよく見えて良い眺めでしたが、一歩間違えると断崖絶壁のような場所なので、しばらく一人だけでこの景色と佐和山城本丸跡を独り占めしてから、無理をしないで引き返すことにしました。

帰りがけには数人の登山客に出会いましたが、物好きもいるものだと思いつつ、挨拶を交わしてすれ違いました。ふもとの寺まで戻ると、寺の方が雪かきをしているところに出くわしました。お礼を言って手洗いを借りて無事に下山しました。そこから少し歩けば普通の民家が立ち並ぶ住宅街。日常と非日常が混在する不思議な空間にいるような気がして、少々夢見心地になりました。

今回の城跡見学は、3日間の一人旅で3つの城を巡りました。これで現存天守12城のうち、半分の6城を踏破したことになります。また、国宝5城の内の4城まで行きました。今後、どこまで記録が伸ばせるか計画は立っていませんが、よい機会が訪れることを期待しているところです。

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