2011年4月24日日曜日

今年のオカヤドカリたちがやって来ました

飼える天然記念物でもあるオカヤドカリたちがやって来ました。毎年、決められた期間の中で決められた量だけ採取(許可された業者のみ)が許されているオカヤドカリですが、今年の採取が始まり販売も始まっています。寒い冬の時期に購入(これはかなり無謀なことでした)した2匹のオカヤドカリがいる水槽中に、新しく購入したオカヤドカリたちを入れてみました。

はじめにいた2匹に比べてあまり人の気配に敏感でなく、私が見ていてもゴソゴソと動きまわっています。大した長旅ではなかったはずですが、すぐに水場に集まってきて水を飲んだり、中には、すぐに宿替えを始めるものまでいました。比較的、大きな貝がお好みのようで、かなり無理な大きさの貝に入ってしまったものもいました。

用意した餌もすっかり食い散らかし、人工海水の中にもどんどん入っていく活発さ。ここまで元気に派手にやってくれると、飼い主としては世話のしがいがあるというものです。オカヤドカリは、餌や宿貝など好みに個体差が大きいと言われていますが、やはりポップコーンは大人気ですね。干し桜えびも「こんなに食べるんだ!」と驚くほど食べてくれました。これから、いろいろな餌を試しながら、彼らの生態について研究してみたいと思います。

オカヤドカリは、ネットでちょっと調べるといろいろな情報が得られます。中には、飼育自体に反対する意見もあります。確かに、自然の生き物を人間の恣意で小さな水槽で飼うという行為自体が間違えているということであれば、その通りだと思います。自然界では20〜30年も生きる、寿命の長い生物であるという認識が広まっていないため、十分な世話がなされないまま、飼育下ですぐに死んでしまう個体が多いことも問題視されています。人工繁殖技術が確立していないため、自然のものを採取するしかないという意見もあります。実際には、個人で人工繁殖に成功している例もありますので、こうした人工繁殖個体を飼育用に販売することで、自然のものを採取しなくて良くなるのではないかと思っています。

こうしたことも含めて、じっくり彼らと付き合っていきたいと思っています。

0 件のコメント: