2009年2月28日土曜日

Scratch + Picoボードを使って

年度末の慌しい時期になりましたが、週末にようやくScratchPicoボードを活用した楽器作りの学習発表会を終えることができました。今回子どもたちに使ってもらった環境は、KNOPPIX(OSPv2)を利用して構築したものでした。

子どもたちが作ったプログラムは、「ずっと」の中に「もし< >なら」を並べただけのとてもシンプルなものでしたが、それを鳴らす仕組みにこだわって、大掛かりな装置を作っていました。コンピュータ上のプログラム(ソフト)作りより、楽器っぽい仕掛け(ハード)を作ることの方がおもしろかったのかもしれません。あまりにも大掛かり過ぎて、無駄に大きく材料を浪費してしまっていたり、演奏しにくい大きさになっていたりしましたが、図工や理科(電気)の知識も生かしながら、楽しそうに取り組んでいました。電極をつなぐ仕組みについては、鍵盤(スイッチっぽい)にしたり、スティック(叩くように接触させる)にしたり、指先に片方の極を接続したりして音が出るようにしていました。もう一度やったら、きっと算数で学習したようなことも生かして、より洗練されたものを作ってくれるだろうと思いました。

最後に、Picoボードの限られたセンサーを利用して、よりたくさんの種類の音を出すための工夫について、私が作った楽器で実演して見せました。子どもたちでも簡単にできるレベルとして、18種類の音を出して見せました。

こうした学習活動を通して、論理的な思考力や的確な判断力、そして、限られた道具や材料(環境)でやりたいことを実現(表現)することを学ぶとともに、友だちと協力して知恵を出し合って成し遂げる喜びを感じてほしいと思っています。

2009年2月23日月曜日

OSC2009Tokyo/Springに行ってきました

オープンソースカンファレンス(OSC)2009Tokyo/springに参加してきました。そもそも、教育関係がメインでないイベントにはあまり参加する機会もなく、今回が初参加ということで、様子を見るつもりで参加しました。

2日目の午後ということもあってか、イベントも終わりかけた感が漂っておりましたが、さすがオープンソースのイベントだけあってたくさんのユーザグループが参加しておりました。そういう意味で、手作り感の強いイベントなんだということがわかりました。私自身もMLなどを通じていくつかのグループに参加しているので、お世話になっているところを中心に顔を出して回りました。

一番のメインターゲットは、Squeakな皆様にお会いすることでした。これまでに何度か書いてきましたが、Scratchを使った学習活動のために、Linux版のScratchについていろいろといじって頂いて授業ができる環境を整えて頂いたので、そのお礼も兼ねてご挨拶に行ったのです。幸い、みなさんブースにいらっしゃってご挨拶をすることができただけでなく、いろいろとお話を聞いたり実際に見せて頂いたりしてきました。「世界聴診器」も買ってきました。SmallTalk→Squeak eToys→ScratchとSmallTalk系のプログラミング環境は、とても教育的で充実していると思います。中でもScratchには、誰でも気軽に楽しめる仕掛け・配慮が随所に見られます。世界聴診器もScratchで使えるようにできるそうなので、これから試してみようと思います。

これ以外にも、CD-ROMやら冊子やらを頂いてきました。BeOSにも興味があったのでHAIKUのCDが欲しかったのですが、残念ながらもうありませんでした。でもOpenSolarisは手に入れましたので、これも使ってみたいと思います。

最後に笑い話のネタとしてMSの「ママ、どうしておうちにサーバーがあるの?」を1冊頂いてきました。以前、英語のものがWebサイトで紹介されているのを見て腹筋が痛くなりましたが、その日本語訳版です。サーバに対する子どもたちの理解を深めるという意味で、評価する向きもあるようですが、内容的には大人は「会社っていうつまらないところで、つまらないことばかりしている」とか、「OSっていう、ちょっとむずかしいけど、大切なもの」なんていう記述があったり、外にいてもうちのコンピュータが使える、誰でもアクセスできる、みんなうらやましい、などと平気で言ってしまうところに至っては、笑っていられなくなりました。最も重要なことは、セキュリティ上気をつけるべきことであったり、情報を共有する際の心構え(プライバシーや著作権の保護)であったりするはずなのですが、そういうところはすっ飛ばしてしまって、夢の道具っぽい演出(そのくせ具体的なことは何もない)が施されています。あまりにも中身がないので、本気でやっているとも思えないし、ギャグにしてはちょっと手が込んでいる感じです。いずれにしても、こんなにお気楽な雰囲気では、宣伝効果も期待できないでしょうし、何のために作ったのか全く理解できないのですが…。

2009年2月14日土曜日

ブルーマンと明和電機

顔面や手を青く塗り、無表情で音楽的、ビジュアル的なパフォーマンスをする集団として人気を集めているブルーマンですが、今日はちょっと彼らの音作りに注目してみたいと思います.

彼らが使っている楽器は、廃材を利用したような自作の楽器が中心です.面白いかも知れないけれどちょっとチープな感じで、そうしたものを使って音楽を演奏しただけでは、これほど注目を集めなかったと思います.一見チープな楽器を独特の演出の中に埋め込んで、まるでそれが当たり前であるかのように演奏してしまうところにブルーマンの魅力があるのではないかと思います.何と言っても、言葉を使わずパフォーマンスだけで面白さが伝わってくる上に、音作りについても妥協がない.単純なもので作られた楽器というのは、音を安定させるのが難しく、演奏者泣かせなところが多々あるのですが、そういう雰囲気を感じさせないところからも、パフォーマンス集団としてのレベルの高さを感じ取ることができると思います.

翻って、日本では明和電機という手作り楽器を使ったパフォーマンスをするグループがあります.ブルーマンのような、ビジュアルに訴えるものは「?」ですが、高度成長期の日本的な雰囲気を出していて、独特な面白さを持っていると思います.

いずれも、音楽や楽器というものを通した、「科学的な実験」のニュアンスが感じられて、とても魅力的に感じています.と同時に、子どもたちがこうしたパフォーマンスを通じて、音楽や楽器に興味をもち、それを「まねぶ」ことで科学的な興味へと発展させることができたら面白いのではないかと思っています.

2009年2月8日日曜日

子ども向けのオープンソース・プログラミング環境

子ども向けのオープンソース・プログラミング環境であるMITの「Scratch」について、これまでに何度か書いてきましたが、この他にもいくつか子ども向けのオープンソース・プログラミングの環境があります。ITmediaの記事で「Alice」とか「Shoes」というのが紹介されていたので、ちょっと使ってみました。

「子ども向けのオープンソース・プログラミング言語」
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0812/26/news022.html
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0812/26/news022_2.html

Scratchが2D(2次元)なのに対して、Aliceは3D(3次元)な世界観の中でプログラムを組んでいきます。様々なオブジェクトを3次元空間の中に配置し、ストーリーを作って行くような感じでプログラミングをします。用意されているオブジェクト(部品のようなもの)が豊富で、あれこれと引っ張り出してみるだけでもおもしろいです。

Shoesは、Rubyを使ったアプリケーションで、プログラムを記述することで動作させるものです。その点でScratchやAliceよりも若干敷居が高いかもしれませんが、プログラミングそのものは比較的簡単で、ユーザサイトにアップロードされている他のユーザが作った多くのプログラムを転用できるので、試行錯誤しながら使い方を学ぶことができます。

今回紹介した2つは、いずれもMac版、Linux版、Win版がそろっているというのが魅力です。特にShoesは、各プラットホームでの動作に大きな差がなく、安定して動作してくれます。難点は、日本語に対応していないことでしょうか。日本語化プロジェクトが立ち上がってくれるとうれしいのですが…。(自分でやれと言われそう…。)

2009年2月3日火曜日

NFL Super Bowl 2009

ここでスポーツネタを書くのは初めてかもしれませんが、大学受験のころからすっかりハマってしまったアメリカン・プロフットボールの頂点を決めるNFLスーパーボウルが、今年も行われました。
http://www.nfljapan.com/feature/superbowl2009/

不況真っ只中のアメリカに活気を取り戻す意味でも大変に盛り上がったようですが、私が注目したのは、チームの歴史は古い(1920年創設)のに、スーパーボウルに進出したことが一度もなかったアリゾナ・カーディナルズが、スーパーボウルでどこまでやれるかということでした。

正直なところ、カーディナルズは万年弱小チームだと思っていた(失礼!)ので、勝ち進んでいる姿を想像することさえできない気持ちだったのですが、QBカート・ワーナーと、あの伝説的なWRジェリー・ライスにも匹敵する実力を持つWRフィッツジェラルドの活躍に、すっかり「やられて」しまいました。

互いに一歩も譲らない白熱した展開に、手に汗握る思いで観ていましたが、経験に勝るピッツバーグ・スティーラーズが逃げ切った形で優勝しました。やはりスーパーボウルはそんなにあまくないです。
#デンバー・ブロンコスも、スーパーボウル制覇までは大変でしたからね。

昨年、私が勤める小学校にフラッグフットボール(アメフトを気軽に楽しめるようにしたもの)の普及のために講師の方々がお見えになり、6年生を対象に授業をしていただきました。(私は5年担任なので、ノータッチでしたが…)これをきっかけに、日本フラッグフットボール協会の方と連絡を取り合ったり、冊子や用具などを購入したりしてクラスで取り組んでみているところです。子どもたちは、「変な形のボール」に戸惑いながらも、簡単なパス&キャッチ遊びを楽しんでいます。少しずつでも子どもたちの中に浸透させていきたいと思っています。そして、アメフトの教育的効果を利用して、「相手意識」を育てていきたいと思います。