2009年2月28日土曜日

Scratch + Picoボードを使って

年度末の慌しい時期になりましたが、週末にようやくScratchPicoボードを活用した楽器作りの学習発表会を終えることができました。今回子どもたちに使ってもらった環境は、KNOPPIX(OSPv2)を利用して構築したものでした。

子どもたちが作ったプログラムは、「ずっと」の中に「もし< >なら」を並べただけのとてもシンプルなものでしたが、それを鳴らす仕組みにこだわって、大掛かりな装置を作っていました。コンピュータ上のプログラム(ソフト)作りより、楽器っぽい仕掛け(ハード)を作ることの方がおもしろかったのかもしれません。あまりにも大掛かり過ぎて、無駄に大きく材料を浪費してしまっていたり、演奏しにくい大きさになっていたりしましたが、図工や理科(電気)の知識も生かしながら、楽しそうに取り組んでいました。電極をつなぐ仕組みについては、鍵盤(スイッチっぽい)にしたり、スティック(叩くように接触させる)にしたり、指先に片方の極を接続したりして音が出るようにしていました。もう一度やったら、きっと算数で学習したようなことも生かして、より洗練されたものを作ってくれるだろうと思いました。

最後に、Picoボードの限られたセンサーを利用して、よりたくさんの種類の音を出すための工夫について、私が作った楽器で実演して見せました。子どもたちでも簡単にできるレベルとして、18種類の音を出して見せました。

こうした学習活動を通して、論理的な思考力や的確な判断力、そして、限られた道具や材料(環境)でやりたいことを実現(表現)することを学ぶとともに、友だちと協力して知恵を出し合って成し遂げる喜びを感じてほしいと思っています。

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