2008年7月20日日曜日

Macユーザの思い出話(2)Newton

「PDA(=Personal Digital Assistant)」という呼び名を最初に与えられた機器として、Newton(←IT用語辞典の記事)の名を記憶している人は多いと思います。残念ながら、ジョブスのApple復帰とともに開発が凍結されたものの一つとなってしまいました。
http://www.apple.com/jp/support/datasheet/others/Newton120.html#tokuchou
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%B3

今でも、熱狂的なファンを抱えるNewtonですが、私自身は使ったことがありません。私が、PDAを購入しようと決意した時には、既にNewtonの開発・販売は中止されていて、入手することができなかったのです。私が買ったのはPalmOS(←Lenovoの記事)を載せたハンドスプリング社製のVisorというものでした。
http://www.geocities.jp/yhousako/mac4.html#20001004(←サービス終了につき閲覧不可)

もし、当時Newtonの開発・販売が継続されていて、今後も使える見通しがあったなら迷わずNewtonを買っただろうと思いますが、1998年のNewton凍結の発表は、ユーザーでない私にとっても残念なものでした。Newtonの魅力は、Macでは実現できなかった直観的な操作性とコンセプト的に洗練されたソフトウエアの存在にありました。そもそものコンセプトから考えると、Newtonは「新しい操作性を持つパソコン」というイメージで、PDAのカテゴリーに収まるようなものではなかったように思います。理想はとても高かったのですが、現実のハードウエアもソフトウエアもそううまくは機能してくれず、結果的には失敗に終わってしまいました。

時代が変わって、今日皆さんがご存知のとおりiPhoneの売れ行きが世間を賑わせています。さまざまな理想を抱えたNewtonがその理想故に商業的に失敗し、それから10年の時を経て、再びその理想を世に問うために開発されたのがiPhoneなのではないかと思います。iPhoneには、Newtonでは実現できなかった理想を感じるのです。できることなら、Newtonに学校教育向けバージョン(eMate)があったことを踏まえて、iPhoneのエデュケーションバージョンを作っていただければありがたいと思うところです。

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